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2024.04.15
お知らせセミナー・展示会

ポリオキシエチレンラノリンによる皮膚刺激緩和効果に関する研究成果を日本薬学会第144年会にて発表しました

ベンザルコニウム塩化物に対するポリオキシエチレンラノリンの皮膚刺激緩和効果について、神奈川県横浜市で開催されました日本薬学会第144年会(期間:2024年3月28日(木)~31日(日))にてポスター発表を行いましたのでお知らせいたします。

 新型コロナウイルス感染症の流行によって手指消毒剤の使用機会が増加しましたが、手指消毒剤の頻回使用による手肌への負担が問題として挙がっています。そこで、我々は殺菌剤の有効成分であるベンザルコニウム塩化物の表皮細胞への刺激性と保湿成分の有用性を評価しました。

 ヒト3次元培養表皮モデルにおいて、ベンザルコニウム塩化物が炎症マーカーであるIL-1αの産生を上昇させました。一方で、保湿成分であるポリオキシエチレンラノリン存在下では、ベンザルコニウム塩化物によるIL-1α産生が有意に抑制されることを見出しました。
ポリオキシエチレンラノリンは、ベンザルコニウム塩化物の皮膚に対する刺激性を緩和する効果を持つことが期待されます。

(出典:日本薬学会第144年会要旨集)

 今後も皮膚科学に基づいた、製品の開発を進めてまいります。